ディーキャリア関連 札幌の就労移行支援

【働きたい】を実現させる道筋

はじめに:「さっぽろワークス」をご覧の皆様へのご挨拶

いつも【さっぽろワークス~札幌の「大人の発達障害」お助け窓口~】をご愛読いただき、ありがとうございます。
当サイトでは、札幌市とその近郊に住む発達障害当事者とそのご家族や支援者向けに、有志の専門家による基本的な情報から当事者の困りごと、人間関係、そして就労に向けた準備についてなど、様々な切り口から情報を提供しております

では、我々が発信するこれらの情報は最終的に「何に」繋がっていくのか。
その答えは一言でいうとこのサイトをご覧いただいている方の【自分らしさ】に繋がっていくことを目的としております。

この記事では、「自分らしく生きていくための具体的な方法」について解説していこうと思います。

 

この記事の筆者について 

筆者 はしもと

  • 株式会社フォアヴェルツ 代表取締役 ディーキャリア札幌グループ 事業責任者
  • いじめによる高校中退 ⇒ 海外留学 ⇒ 営業~能力開発コンサルタント ⇒ 飲食店経営など、様々な挫折や経験の中から「自分らしさ」を模索し、現在は福祉事業の会社経営者という生き方に到達しました
  • 料理をふるまうこと読書身体を動かすことが好きです。最近はサウナにハマってます

 

もくじ

 

生活や仕事が、つらい。ー地域社会で苦しむ人々の切なる声

  • 人間関係でいつも苦労している
  • 仕事が長続きしない安定した生活が困難
  • 学校や会社で辛い経験をすることが多い
  • 体調を崩し、学校や会社に行けなくなった経験がある
  • 離職や転職を繰り返してきた一つの仕事を長く続けるのが難しい

いま「さっぽろワークス」をご覧の皆様は、多かれ少なかれこういった経験があるからこそ、このサイトに辿り着いたのではないでしょうか。

生きていると切っても切り離せないのが「他人との関わりあい」ですが、それが「苦手だ、不得意だ」「億劫だ、面倒だ」という方は、我々の事業所=就労移行支援事業所ディーキャリアにもたくさん相談に来られます。
しかしながら社会に出て困らないための教育を受けるはずの学校や、暮らしてゆくためのお金を得るための職場という場所は、
たいてい「一か所に」「集団で」「長期間」過ごすことを求められるために、わずかな例外を除けば他人との関わり合いを半強制的に押し付けられてしまう環境下
に詰め込まれてしまいます。

必然的にその環境に適応できるスキルが高い人、つまり対人関係を卒なくこなせる人は「生きやすそう」に見えるのが、現代社会の構造ではないでしょうか。(そう見える人が本当に生きやすく感じているかどうかは別として)

僕などは、中学・高校の頃はいじめられっ子だったので、そういう風に集団生活になじみ、友達や仲間を作って楽しんで過ごしている方々=今風に言えば「陽キャ」な生き方が出来る人たちを見て、たいそう羨ましく感じて過ごしていたものでした。
この仕事を通じて僕は、病気や障害が原因で難しいという方にとっては、生きていくこと自体が八方ふさがりに感じられてしまう。そんな声をこれまでに精神障害や発達障害の当事者から、幾度も耳にしてきました。
中には学校や職場だけではなく、自宅や家庭にすら安寧を求められない環境下で、誰にも相談できず苦しみ続けている方も多くいらっしゃいました。

そして残念なことに現代の日本国内では、例え障害者雇用であったとしても、
発達障害や精神障害の当事者に対して、適切な理解や配慮をしつつ働ける職場環境を用意できている会社はまだまだ圧倒的に数が少ないというのが現状です。
ディーキャリアにご相談に来られる方の大半は、共通してこのような悩みをお持ちです。

  • 仕事のことでいつも注意される
  • 他の人が当たり前に出来ることが、自分にはとても難しい
  • 寝坊や遅刻、体調不良など、どれだけ意識しても自己管理が出来ない
  • 自分の苦労や苦しみを、周りの人に理解してもらえない、相談できない
  • それにより学校や会社に行くのがとても苦痛、または行けなくなってしまう

「これから先もお金や人間関係に対する不安や苦しみが続くのか」。

年齢や転職を重ねるたびに狭くなっていく就職の間口に怯え、心や体調の波に振り回され、安定して仕事を続けられないことへの自己嫌悪。そしてさらに崩れてゆく生活リズム。

「生活や仕事が、つらい」。

就労移行支援ディーキャリアへの案内役をやらせていただいて、僕が耳にしてきた現状は、地域の社会の中で苦しんでいる方々の切なる声でした。

 

多くの求職者がやってしまう、「勘違い」

病気や障害の有無にかかわらず、転職やキャリアアップを目指そうと思ったときに、最初に思いつくことが「スキルアップ」ではないでしょうか。
具体的にいうと、資格を取得したり、仕事に役立つ習い事を学びに行ったり専門書を買って読んだり、と知識や技能を磨くことに目が行くのではないかと思います。
スキルを磨くことはもちろん大切です。そして高度なスキルを得ることによって、キャリアアップやステップアップを図ることも実際に可能だと思います。

ですが、もしこの記事を読まれている皆さんが

  • 就職活動に苦労している
  • 就職は出来たけど長続きせず苦戦している

のであれば、実は「就労」とその「定着」に、「スキル磨き」との因果関係はほとんどないことは知っておいていただきたいです
つまり「スキルを磨いても就職活動の成功率が著しく上がったり、仕事が長続きしたりすることには繋がらない」という結果が、
厚労省の統計でも、ディーキャリアの就労定着実績からもハッキリと打ち出されているんです。
実はここを求職者の多くが誤解しているところです。

【就労準備性のピラミッド】という福祉業界では有名なモデルがあります。

働くために積み上げてゆくものとして、一番底辺の土台にあるものは「健康」です。
「身体は資本」と言いますが、病気障害も含めて、
健康健全ではない状態の方・体調や体力が万全ではない方が、良いパフォーマンスで仕事をするのは100%無理です。

その次に来るのが、「日常生活の管理」です。
健康な心身を維持するための良い生活習慣を1日の中に取り入れること。
その中には規則正しい食事、歯磨き手洗い、毎日入浴すること、きれいな衣服や下着を着ること、決まった時間にたっぷり寝ること、など。
当たり前だけどとても大切な「ルーティン」をきちんと築くことがとても重要です。
逆に睡眠や食事の乱れ、衛生的ではない習慣が身についてしまうと、土台の健康に悪影響を与えてしまう恐れがあります。

さらに、「あいさつが出来る」、「ありがとうごめんなさいが言える」という、小学生の道徳の授業で習うような「対人技能」がピラミッドに積み上がり、
さらにその上には「報連相ができる」「遅刻しない」「ルールは守る」などの、どこの会社のなんの業界で働くことになっても必要とされる社会人基礎力が乗っ
ります。
「パソコンが出来る」とか「資格を持っている」などの「ビジネススキル」は、ピラミッドのてっぺんに位置するのです。

僕は会社経営をこれまで15年以上やってきて、合計1000人以上の選考を行ってきましたが、
高度な資格やスキルを持っている人材より、選考を通じて「ビジネススキル」より下のピラミッドの部分が大丈夫そうな人材の方が、はるかに採用をしたいと感じます。
ピラミッドの土台がしっかりしていそうな人の方が、長く安定して働いてくれそうだし、人間関係やモラルの部分もしっかりしているだろうと期待できるからです。

  • 仕事のことでいつも注意される
  • 他の人が当たり前に出来ることが、自分にはとても難しい
  • 寝坊や遅刻、体調不良など、どれだけ意識しても自己管理が出来ない
  • 自分の苦労や苦しみを、周りの人に理解してもらえない、相談できない
  • それにより学校や会社に行くのがとても苦痛、または行けなくなってしまう

これらで悩んでいる方々が、いくらスキルや知識を身に着けたとしても、根本的な解決にならないことは、お分かりいただけたでしょうか。

この記事をご覧の皆様が、人生を劇的に変化させるために優先して取り組むべきことは、これらです。

健康管理
質のいい食事・睡眠・適度な運動を基本とし、医療機関のサポートを受けながら病気や障害と適切に向き合う。

セルフケア
自分の体調やメンタル状態を適切に把握し、不調が起こった際の対策や、回復行動を取れるようになる。

良い生活習慣や思考習慣を取り入れる
生活維持のための最低限の習慣はもちろんのこと、健康やセルフケアに良い影響を与える習慣を多く取り入れる。逆に悪影響を与えうる習慣は取り除く。

基本的な人間関係:
本当に小学校の時の道徳の教科書を探して読んでもいいと思います。
挨拶と感謝、謝罪が出来る「素直さ」が身につくだけでも、人間関係は激変してゆきます。

社会人基礎力
なんの仕事に就くにしても必要になってくる、社会人1年目で学ぶようなスキルです。
僕の中では社会人20年選手とかでもちゃんと出来ていない人が大勢いる、シンプルだけど奥の深いスキルです。
逆にいえばこれがしっかりと出来ていると、それだけで「この人はちゃんとしてるな」と評価されるようになります。

 

ディーキャリアが「発達特化」と呼ばれる理由

現在札幌市には100箇所ほどの就労移行支援事業所があり、事業所ごとにさまざまなカリキュラムを取り入れています。
他の業界と違って福祉業界は横の繋がりが比較的強く、
地域でお困りの当時者のために、同業者同士が協力し合って、その方に合った支援を惜しみなく提供できることは素晴らしいことだな、と感じております。

一部の悪質な事業者を除き、どこの事業所も良いカリキュラムを用意している印象ですし、
利用者さんのニーズや必要性に合わせて、もし自分のところの事業所が合わなそうであれば、その方に最適な事業所を一緒に探してあげることなんかも同業者同士でやっています。
「競合=ライバル」って考え方があまりないのかもしれません。

ですので先に断っておくと、もしディーキャリアの提供しているカリキュラムが自身の求めるものに上手くフィットしないようであれば、僕たちは無理に皆さんに利用者さんになってほしいとは全く思っておりません。
「発達特化」とはうたってはいるものの、発達障害当事者全員に当社のカリキュラムが上手くはまるわけでもないです。

ただ、ひとつ言えることは、精神発達障害当事者を含む多くの社会参加者が、「就労準備性のピラミッド」の「ビジネススキル」以外の箇所が上手くいかないことによって、あまり幸せではない働き方を余儀なくされる現状があるということです。

そして、仕事そのものというよりは、

  • それを取り巻く人間関係
  • 生活と仕事の両立
  • 心身の健康維持
  • やる気ややりがいの維持

などなど、副次的なものの方にむしろ、苦労されている方が本当に多い状況にあります。

ディーキャリアが「発達特化」と呼ばれる理由は、この「就労準備性のピラミッド」の「ビジネススキル」以外のところを、専門的な研究や知見に基づく知識やノウハウを寄り集めて、徹底的に行うことにあります。
僕たちはそれを生きやすさのスキル=【ライフスキル】と呼んでいます。

ライフスキルを中心に学ぶコースで提供される、代表的なカリキュラムは以下のような内容です。

ライフスキルを学ぶ効果は、実績が証明しております。
2025年4月-2026年3月実績のディーキャリア札幌グループの就労定着実績は、92.5%です(就労移行支援の「定着」は6か月起算となります)。
札幌エリア以外の、全国のディーキャリアの定着実績も、90%を超えている事業所がほとんどであることも付け加えておきます。

ちなみに平成30年度の厚生労働省が発表している、障害者雇用における精神障害者の1年間の就労定着率は50%を割っており、
発達障害単体の定着率は80%ほどで推移しているものの、発達障害当事者は二次障害で精神疾患を併発している方がとても多くいらっしゃるため、
厚労省の数字より仕事の継続に苦労されている発達障害当事者は明らかに多いことが裏付けられております。

さらに言及すると、この数字はあくまで「障害者雇用」で就職した当事者の数字であるため、

  • 障害者手帳を保有した
  • 障害者雇用枠での就労者

の数字となっております。

障害配慮のあるとされる障害者雇用でさえこの数字ですので、一般企業に就職している当事者の方の苦労がいかほどか、推して知るべしということです。
ちなみにディーキャリアの定着実績は、6か月間の期間ではあるものの、正社員も含めた一般就労と障害者雇用いずれも含んだ定着実績なっております。

なお、ディーキャリア札幌グループを経営する株式会社フォアヴェルツでは、在宅ワークによるフルリモートのお仕事にて主に障害者を中心に雇用していますが、
就労移行支援のサポートを受けてから採用した方と、ハローワークから直接求人を応募して採用した方の離職率では、断然就労移行支援を利用された方の方が長続きしているという結果が自社内でも出ております。

このように、「ライフスキル」を身に着けることは、生活と仕事の両立や心身の安定維持、人間関係の調和や仕事の長続きなど、長い人生でしっかりとキャリアを積み上げていくための、一生モノのスキルとしてお役に立てることが証明されています。

ディーキャリア札幌グループの就労実績と利用者の言葉

ここで、ほんの一例ではありますがディーキャリア札幌グループのこれまでの就職実績をご紹介していきます。

このように、20代~50代の方が、現在進行形でもキャリアを積み上げ続け、雇用形態も正社員フルタイムで働けている方を、毎年大勢輩出しております(中には60代の方もおります)。

ディーキャリアを卒業された利用者、H.Kさんが、利用前と後に起こった変化についてブログ記事を残してくださったものを抜粋いたします。

(中略)

社会に出たら当たり前に必要だけど、意外と知らないことばかりで、毎回学びがあります。

ディーキャリアに通って一番の変化が大きいのは、
 「生活と考え方」がガラッと変わったこと。

事業所に通う前の僕は、病院のデイケアでゆるく過ごしていて、
 「とりあえず生きてるだけ」みたいな毎日でした。
働く未来なんて、正直、自分ごとじゃありませんでした。

でもディーキャリアに通い始めてから、自然と変わっていったんです。
寝る時間、起きる時間が整って、1日の流れが安定して、
心も落ち着いて、そして、「働く自分」をちゃんとイメージできるようになりました。

(中略)

ディーキャリアに通って気づいたのは、
 “毎日なんとなく過ぎていくだけの生活”から、
 “目的を持って一歩ずつ進んでいく生活”に変わったということ。

これは、僕の中ではとても大きな変化でした。
これからも、ここで得た経験をしっかり活かして、 次のステージに進めるよう準備していきたいと思います。

ディーキャリアでは「ライフスキル」の中で、自分が「何のために働くのか」「働くことによって何を実現したいのか」という根本的な問いに向き合う機会がたくさんあります。

働く目的をハッキリさせることで、就労の方向性や働く意義を見つけ出し、「ライフスキル」を駆使して長期で働くための力を備えることが、ディーキャリアの就労定着率の高さの秘訣なのです。

 

おわりに:タイムリープも異世界転生もない、僕たちの人生

突然ですが、僕はアニメが好きで、子供と一緒にネットフリックスやアマプラなどでよく観ています。
ここ数年では、ぱっとしない人生を歩んできた主人公が、記憶を持ったまま人生をもう一度やり直すタイムリープものや、こことは違う世界や人物(種族)として生き直す異世界転生ものがとてもたくさん制作されていますよね。

「2周目の人生」と言われるとおり、前世の記憶やスキルを引き継いだ主人公は、ライバルを圧倒して成功や名声を手に入れるサクセスストーリー、誰もが一度は夢見たことがあるのではないでしょうか。
だけど、現実は残念ながら(僕が知る限りでは)タイムリープも異世界転生もなく、待ったなしリセットなしぶっつけ本番の人生を、1回限りのチャンスで渡り歩くという、ある種の「ムリゲー」を余儀なくされています。
どんなに後悔しても、過去に戻ることは出来ません。そして、この記事を読んでいるあなたが今何歳であろうと、人生の中であなたが一番若い時期は、「今この瞬間」です。

残された人生の時間を最善に過ごすために、僕はディーキャリアが提供している「ライフスキル」を、出来るだけ若いうちに学ぶことをお勧めします。
なぜなら、ライフスキルを習得することによって、就労の定着だけではなく、その後の人生そのものが間違いなく好転するからです。

19世紀のイギリスの作家、サミュエルスマイルズの有名な詩があります。

 

思いの種をまき、行動を刈り取り

行動の種をまいて習慣を刈り取る

習慣の種をまき、人格を刈り取り

人格の種をまいて人生を刈り取る

 

あなたの日々の考え方、姿勢、行動が1日の使い方=習慣を決定づけます。
習慣の積み重ねが、あなた自身の人間性=人格となって現れます。

そして、良い人格を身に着けた者が、物心の豊かさを手に入れて、幸福な人生を送ることが出来る、という普遍の原理原則は、福祉のサービスとしてだけではなく、大人も子供も、この世界を生きている全ての人たちに届けたい、弊社からのメッセージです。

 

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし、「ライフスキルを身につけたい!」「自分らしく生きるための一歩を踏み出したい!」と思ってくださった方は、
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ディーキャリアには、皆様と同じような苦労や困りごとをきっかけに、「ライフスキル」を学ぼうと決めた方が大勢通所されていますし、毎年たくさんの「卒業生」を輩出しています。

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皆様の益々のご活躍を、ディーキャリア一同心よりお祈りしております!!

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